Guided Biofilm Therapyとは学術的なエビデンスで証明された手順に、スイスで自社開発した技術を使う予知性の高い解決策の事です。それは高いレベルでの患者快適性、安全性や治療の効率性を得るための治療計画を患者毎の診査・診断とリスク分析を基に行う事で構成されています。 また、それには口腔衛生指導に併せた患者教育と天然歯やインプラントを可能な限り長持ちさせたいという動機付けが含まれます。
GBTは、EMS社がGBTに基づいて開発した最新機器「エアフロー プロフィラキシス マスター」で使用します。こちらの機器を使用することによって、歯や歯肉に余計な負担をかけることなく処置をすることが出来ます。
01:評価
歯ぐきの状態を確認します
歯ぐきは歯を支える骨の周りにあり、お口の中の健康状態を示す大事なバロメータです。お口の中にいる
お口の中でトラブルをひきおこす
ヒトの口腔内には、500種類以上の細菌(バクテリア)が生息し、「バイオフィルム」と呼ばれる膜(細菌同士が自己防衛のために集まってできるかたまり)を形成しています。
基本的には生きた細菌の「集合体」で、一般的には「プラーク」と呼ばれています。このバイオフィルムをそのまま放置すると、虫歯や歯周病の原因になります。口から全身へと広がり、肺疾患や心臓病、糖尿病、早産、脳卒中など、さまざまな病気を引き起こすことがあります。虫歯は歯の損失に、歯周病は悪化すると歯槽骨の損失につながり、インプラントや歯の損失を引き起こすことが知られています。
02:染出し
バイオフィルムに色をつけて目にみえるようにします
歯ぐきの状態の評価が終わったら、クリーニングを始めます!
虫歯菌や歯周病菌のすみかとなっている無色のバイオフィルムを見やすくするように、専用の染色液を使って染めます。クリーニングする際もわかりやすいので、メンテナンスの時間も短くなり、不要な箇所のクリーニングもしません。
★歯垢チェック液として市販されている物もありますが、歯科医院で使うのはプロ仕様のものです。
03:情報提供
毎日の自宅でのお手入れ
それぞれのお口の中の状態が違うように歯みがきの方法や使用する道具も異なります。 患者様おひとりおひとりにあわせた道具や磨き方などをプロから教えてもらいましょう。毎日のお手入れはお口の中の健康を保つためには欠かせません。
04:歯肉縁上・縁下のエアフロー
温かい水と粉でクリーニング!
汚れている箇所がはっきりしたので、その主たるバイオフィルムとステイン(歯の着色)をキレイにスプレー洗浄していきます。装置は非接触で不快感は最小限です。お子様も嫌がりません。
当院が使用するバイオフィルムを除去する装置は、器具が歯に触れることもなく、専用の粉と温かい水を使って、スピーディで快適な処置ができます。
05:歯肉縁下のペリオフロー
歯ぐきの奥までキレイに!
歯と歯ぐきの間に深い溝がある方は、歯の表面のクリーニング後、溝に残っているバイオフィルムをクリーニングします。ここでも温かい水と粉をプラスチックのノズルから注入する優しい方法です。(溝の深さは01:評価の時点で確認します)深い溝がない方は次のステップへ進みます。
06:スマートピエゾンとチップPSw
ガンコな歯石は超音波振動で除去!
バイオフィルムが硬くなってできた歯石も超音波を使った装置で快適に除去できます。
歯石はバイオフィルムが好んで生息する隠れ家です。
歯を削ることなく、その柔らかい感触にきっと驚かれるでしょう。歯石を取ればツルッとした歯面に!
07:指差し確認
歯がキレイになったところで確認します
クリーニング後はキレイになった歯や歯と歯の間、歯に詰めたり被せたりした物やインプラントの状況が顕著になります。 その状況を確認し、取り残した歯石がないかも合わせて確認します。 最後に歯の表面にフッ素を塗ってコーティングし汚れをつきにくくします。
08:新たなリコール予約
次回の予約を取りましょう
毎日歯みがきをしていても、歯のすみずみまでキレイに磨くことは困難です。さらに、体調不良や疲労などで免疫が低下しているとバイオフィルムが増えやすくなります。患者様おひとりおひとりのお口の状態や生活習慣などによって次回のGBTメンテナンスの時期を相談しながら決めていきます。